第二十二回 コーヒーと紅茶

コーヒーと紅茶を組み合わせたバリエーションドリンクがある。
それが、香港で一般的に飲まれている鴛鴦茶(ユンヨンチャー)だ。

これは、コーヒーと紅茶、ミルク(エバミルク)、砂糖を混ぜた飲み物だ。
オリジナルを飲んだことはないが、先日店で試してみた。

エバミルクがなかったので砂糖、ミルク、コーヒー、紅茶。
割合はコーヒー:紅茶=1:1にする。

ほとんど紅茶の味になるが、コーヒー特有の香ばしさが少しでる。
コーヒー主体の味の場合は、コーヒー:紅茶=4:1ぐらいが良いと思った。

特別に美味しいとは思わないが、こういった飲み方もありだろうという感想だ。
また、このコーヒーと紅茶を混ぜた液体を、砂糖、ミルクを入れないで飲んでみたがこれは口に合わなかった。
なんとなく、ミルクと砂糖が紅茶とコーヒーのつなぎの役割としているようだ。

一般の方が作る際には、紅茶をティーバックで淹れてそこに温めた牛乳、インスタントコーヒー、砂糖(多めに)を混ぜる庶民的な作り方が香港のオリジナルに一番近くなるそうだ。
つまり、いま流行のB級グルメに近い庶民的な飲み物だということだろう。

余談ですが、当店のお客様からコーヒーに紅茶を混ぜて抽出すると面白いと教わった。
やり方は、自宅でドリップコーヒーを淹れる際に一人分でティースプーン半さじ弱を先にフィルターに入れて、その上から粉砕したコーヒー豆を入れる。
(先に紅茶を入れないと味がでずらくなります。)
うっすらとコーヒーに紅茶の香りがつく。欲張って多めに紅茶を入れると完全に紅茶が勝ってしまう。
ダージリンのような香りのあるお茶なんかを使うと、近似的にエチオピアモカのような味になる。
時間がある方は試してみても一興でしょう。