第十九回 コーヒーの起源

コーヒーの起源っていったいどんなものなのでしょうか?

有名な伝承では、エチオピアのカルディーという羊飼いがおり、自分の飼っている羊が時々夜も興奮して騒ぎ寝付かない現象があることに気づいた。
よくよく観察するとある潅木の赤い実を食べた時にこの現象が起きることを発見した。
自分も食べてみると大変美味しく気分も爽快になった。というのが信憑性のある説とされている。
こういう以前にも西アフリカでも自然に利用されていたとされる説もあるようですが・・・

そしてエチオピアあたりで発見された、赤い実を食べ始めた年代はわからないが、アラビアのメッカを中心とし、エチオピア、エジプト、シリア、を支配したイスラム帝国の時代あたりに広く利用されるようになったらしい。
イスラム帝国は700年頃から1200年くらいの間に栄えたのでそのあたの時代に赤い実を大いに利用していたのだろう。

そこからさらに、実を乾燥させると、保存性と運搬性がよくなる。
実のほうは乾燥させると食べづらくなったのでコレを煮出す。
という工夫がうまれ、最近イエメンや一部のエチオピアで飲用されている「ギシル・コーヒー」の原型が生まれた。

さらにこの赤い実の噂を聞きつけこの種子を盗みに来たりするものがあらわれ、それを防御するために火をとおして発芽を防止した。
これがコーヒーと火との出会いとされている。
たまたまの火加減で、あのコーヒーの素晴らしい香りがただよいこれが実はコーヒーの種(豆の部分)から漂っていることに人々は気がつき、煎じてこの汁を飲み始めたというのがコーヒーの始まりとされています。
信憑性の高い説では、コーヒーはエチオピアやイエメンといった地域がコーヒーの起源です。
このあたりのコーヒーはやはり特別な個性があって素晴らしいと思います。
そうした思いを馳せながらコーヒーをのむとまたひと味違うかもしれません。