第十六回 国内産コーヒー

国内産のコーヒーがある。

コーヒーと聞くとブラジルやコロンビア、イエメンといったような海外から輸入されるものというものだというイメージがある。 最近は国内でもごく少量だがコーヒーの栽培を行っているという話を聞く。

 調べてみると、長崎県にスコーコーヒーパークというところがあり、ハウス栽培らしいがそこでコーヒーの栽培をしているようだ。 他にも小笠原や徳之島、沖縄でも栽培しているらしい。 そもそもコーヒーはどんなところで栽培されるかというと、熱帯の地域である。

 資料的には

緯度 南北25°

 年間降雨量 1600mm

 平均気温 23℃

と文献上にはあります。

ちなみに東京の平均気温は16.3℃、平均降水量は1466mm(※1971~2005の平均値 理科年表から)ですから気象の感じが想像つくと思います。

 やはり暖かく適度に雨が降る地域で栽培されているようです。 こうした気象条件にほぼかなうのが前述の沖縄や小笠原で、コーヒーの栽培は明治時代から栽培が始められていたといいます。

こうした国内産のコーヒーがあると聞くと飲んでみたいのが人情である。 さらに国内産であればコーヒーチェリー(※注1)を取り寄せれば、自分でコーヒーを精製できると思い つい先日、生産者の方に打診してみた。

 

胸を高鳴らせて返事を待っていたところものの数時間で返事が来た。 その内容によると去年(2011年)の台風で被害を受けて今年(2012年)の収穫は難しいとのこと。 また来年に問い合わせをしてくれとの内容だった。 新たなコーヒー精製という楽しみが出来るかと思ったが自然災害相手ではしょうがない。 またの機会にしようと思う。

注1:コーヒーチェリーは果肉のついたコーヒーの実のこと。これから果肉を除去しコーヒー豆を取り出す。