今回からコーヒー店から焙煎豆を購入するときに、
自分が求めている豆を購入できるようになる為の必要知識を述べます。
よくコーヒー店で豆を購入したけど、自分が考えていたものと味が違っていた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
必要なポイントさえ押さえていれば大方そのコーヒーの味の予想はつきます。
今回は初級編ということで、わりあいどなたでも知っていることについて書きます。
コーヒー豆は生豆の状態から火を通す作業―焙煎といいます―をとおして皆さんの手元にあるような香り良いコーヒー豆になります。
実はこの焙煎という作業で大きく味が決まってきます。
コーヒーの味覚要素としては、
苦味、甘み、酸味、コク、香り
の5つの要素があります。(3つだったりもっとたくさんあるところもあります)
この5つの要素が焙煎という作業で大きく変わってきます。
簡単に述べますと
火を良く通すと酸味が減り苦味の強いコーヒー。
火をあまり通さないと酸味が増えて苦味の少ないコーヒー。
という大きな傾向があります。
これをコーヒー店風に言うと
浅煎りは酸味の強いコーヒー
深煎りは苦味の強いコーヒー
となります。この煎り度合いを○○煎りと示します。
そしてこの煎り度合いはコーヒー店では下記のように示します。
「日本語風表記」
浅煎り・・・・中煎り・・・・中深煎り・・・・深煎り
「欧米風表表記」
シナモンロースト・・ミディアムロースト・・ハイロースト・・シティーロースト・・フルシティーロースト・・フレンチロースト・・イタリアンロースト
という具合です。
もちろんこの表記で先の表記に行くほど火がしっかり入っていますので苦味の強い傾向のコーヒーになります。
最近は日本語風の表記よりも欧米風の表記をする店舗が多いので少し覚えずらいのですが参考にして下さい。
これで皆さんも焙煎の度合いについての傾向がお分かりになられたかと思います。
次回は今回の焙煎度合を使ってお店の人とのコミニケーションのとり方をシュミレーションしてみたいと思います。
※コーヒー好きの人へさらに追求知識※
コーヒー豆を焙煎すると豆の表面が変化して「ハゼ」といわれる現象を引き起こします。
「ハゼ」はコーヒーの焙煎をしているところをみるとわかりますがバチバチという音がします。
焙煎が進行するにつれて「ハゼ」が2回起こります。
焙煎をする人はこのハゼを目安に煎り止めのタイミングをきめます。
大まかな区別は下記の通りです。
シナモン(一度目のハゼから10秒くらい)
ミディアム(一度目のハゼの終わりくらい)
ハイ(一度目のハゼの終わりと二度目のハゼの中間くらい)
シティー(二度目のハゼの直前か直後)
フルシティー(二度目のハゼから少し入ったくらい)
フレンチ(二度目のハゼのピーク点)
イタリアン(二度目のハゼが終わるくらい)
日本語表記では
浅煎り→シナモン、ミディアム
中煎り→ハイ、シティー
中深煎り→フルシティー
深煎り→フレンチ、イタリアン