第十三回 コーヒーの鮮度について

コーヒー豆を購入して自宅でコーヒーを淹れる愛好家が1980年代に比べるとかなり増えていると聞く。
実際に日本国内の嗜好飲料推移という資料*によると
レギュラーコーヒー(インスタントコーヒーじゃない豆を使用したコーヒー)は1980年が53と1990年100(統計の基準)2005年で156と増加している。
他の緑茶や紅茶といったものは大きな増加というのは見られない。
これは自家焙煎店としては嬉しいことでますますコーヒーの愛好家が増えてくれば良いと思う。
もっともこの資料は自宅と店舗がどの割合で示す資料ではないのでそこのところはわからないが、レギュラーコーヒーを飲む機会が増えているのは事実であろう。
(*農林水産省、(社)全国清涼飲料工業会の統計)

コーヒーは以前は喫茶店で飲むものだっただろうが、今は器具が一般にまた簡単なもの(ペーパーフィルターやコーヒーメーカー)がでまわり自宅でコーヒーを楽しむ方がこのレギュラーコーヒーの消費の増加の下支えをしている側面はあるだろうと思う。
それで自宅でコーヒーを淹れている方によく保存方法や鮮度がどれくらい持つのかを聞かれます。
コーヒー豆は鮮度が大事なので豆の状態で保存して2週間以内で使いきるのが最良です。
粉の状況だと1週間以内に使い切るのが良い。
この2つのことは自家焙煎コーヒー店がこのところ一生懸命啓蒙しているので消費者にもこの認識は広がっていると思う。
そして鮮度について実際に比較してみましたのでそのことについて書こうと思います。

下記の通り4つの状態のコーヒーを用意して抽出をして自分の舌で味わってみた。
だいたい下記の条件をみると結果予想はつくと思います。
保存期間は1ヶ月間とする
保存する容器はビニール袋

①豆のままで常温で保存

②粉の状態で常温で保存

③豆のままで冷凍庫で保存

④粉の状態で冷凍庫で保存

抽出は沸騰してからいったんコーヒーポットに移し変えてペーパードリップで飲んでみる。
まず粉が膨らむ状況だと、

③>①>④ ②は膨らまなく陥没という結果。
③は焙煎直後のものにはかなわないが普通に膨らむ。①もやや③に劣るが普通に膨らむ。④も意外にうっすら膨らみがある。
コーヒーの粉が膨らむか膨らまないかは鮮度の目安になるが①③④はそれをクリアしている。

常温 粉のもの(1か月)

常温 粉のもの(1か月)膨らまずに陥没する

実際の味覚的観点で言うとどうだろう。
これも順番をつけるなら③>①>④>②
という状況。
主観的な感想は

③新鮮なコーヒーではないが普通に飲める。

①新鮮なコーヒーではないと感じるギリギリのレベル。

④新鮮なコーヒーではない。ややコーヒーの油が酸化した独特の味を感じる。

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