特別にあのカフェ・ド・ランブルから発売されたランブル・グリッドミルを手に入れたのでそれのレビューを掲載したいと思います。
ランブル・グリッドミルとは銀座のカフェ・ド・ランブルが独自に開発したといわれているミルだ。
その設計のコンセプトは「微粉を出さずにキレの良いコーヒーを作り出すため」ということで、小型で家庭、業務用どちらにもつかえる。
2007年ころからランブルのホームページで開発していると記載がはじまりやっと発売にいたったコーヒーマニアには夢のミルだ。
実際にいろいろ当店で試した使用感は
「キレが本当によくなるネル抽出に特化したミル」
という感じだ。
詳しい構造や使用はランブルのホームページを参照いただきたいが、
簡単にまとめると構造は、
カッターが中心にあって、遠心力ではじかれた豆がカッターをとりかこむように取り付けられたメッシュを通過し、
メッシュの網をすり抜けられる粉砕されたコーヒー豆が受け容器におちてくる。
豆は一度に50gまでの投入で粒度調整はできない。
グリッドミルを使用して粉砕した豆が下記のとおりです。
見た目でもわかるようにかなり粗い。
ハリオ円錐ドリッパーとネル2枚はぎ使用で抽出してみた。
「ハリオ円錐抽出」
感想・・・全体的に軽やかで飲みやすいコーヒーになる。
キレが抜群。全くえぐみや渋みを感じない。
濃いコーヒーが好きな人は16gだとものたりなさをかんじるかもしれない。
「ネル2枚はぎ抽出」
感想:ペーパー抽出時よりコクがしっかりでる。既存の家庭用のミルで粉砕したときとは歴然の差。
キレが素晴らしい。ペーパー同様にえぐみや渋みがでない。
20gといわず30gぐらいの濃い抽出でも良好。
ランブルのように50cc抽出でも良好な結果
まったく渋みやえぐみがでなく飲みやすいコーヒーになる。
たださすがに完全にランブルの味の再現とまではいかない。近い感じにはなる。
「まとめ」
ランブル・グリッドミルで粉砕した豆はキレが抜群によい。
全体的に飲みやすいコーヒーができる。
粒度が荒いのでそれに特化している印象。
細かい味の表現となると弱い感じがする。
ペーパー抽出だと今までの豆使用量では軽やかすぎる感じがあるので使用量を増やすべき。
ネル抽出だといままで感じていた渋みやえぐみがなくなりスッキリとしたコーヒーになる。
デミタス抽出でも飲みやすい。
ネル抽出で淹れたほうが良いだろう。
しかしながらランブルの味の再現とまではいかない。
「つけたし」
当店のリードミルとも比較してみた。主観的な感じになるが、リードミルのほうが味や香りを複雑に感じる。
グリッドミルでは味が平板な印象。(価格的なところを考慮すると十分だろう)
冷めてきたコーヒーを比較すると歴然の差でリードミルに軍配があがる。
上手に焙煎したものならリードミルで粉砕したコーヒーは素晴らしくなる。
グリッドミルでは荒目に砕いているのでわりとどんな豆でも飲みやすく感じる。
味の許容範囲が広いので一般向けにはよいだろう。
また酸味のある豆を比較してみると、リードミルでははっきりとした酸味を感じたがそれがグリッドミルでは減少する。