第二十五回 コーヒーの濃さの調整

コーヒーの濃さは人によってさまざまな好みがあると思います。

コーヒーの濃さは何によって調整するのでしょうか?
それは下記の条件で決まってきます。

①湯温

②コーヒー粉の粒度(荒いか細かいか)

③コーヒー粉の量(多いか少ないか)

④抽出量(出来上がりの量)

⑤抽出方法(ペーパー、ネル、コーヒーメーカーなどなど)
の5点で決まってきます。

 

①については、

コーヒーを抽出するということは、水にコーヒーの成分を溶かすことです。
よって湯の温度で、(沸騰に近いと)早く成分が溶け出すか、(冷ましたお湯なら)ゆっくり成分が溶け出すかが変わってきます。
お湯の温度が高いとそれだけ成分が出やすいので、短時間の抽出が可能です。
お湯の温度が低いとゆっくりとした抽出が必要です。

その証拠に、お湯のドリップでは90秒から180秒ぐらい。
水出しコーヒーでは30分から半日かけます。

 

そして②、③はわかりやすいと思います。
粉が荒ければ(コーヒーを抽出可能な)表面積が少ないため、抽出される成分は少なく、
粉が細かければ表面積が大きくなるため抽出される成分が多くなります。
また粉を増やせば、成分は多く、粉を減らせば成分は少なくなります。

 

以外に盲点が④で毎回決まった量を抽出すると味が安定します。
同じ粉の粒度、同じ粉の量で抽出しても最後に液体の量が多かったり少なかったりすると味が濃くなったり薄くなったりしてしまいます。
出来れば、目盛りのある入れ物で毎回決まった量を抽出しましょう。
そうすると、味の調整がしやすくなります。

 

そして、⑤は家庭では自分でお湯を垂らす、ペーパードリップ。コーヒーメーカーが一般的でしょう。

このあたりは、家庭ではそこまで考慮する必要がないと思います。
これらの条件を良く理解したうえで、コーヒーの自分好みの濃さを探してみましょう。