コーヒーミルの選び方③(電動ミル比較編 カリタCM50、カリタナイスカットミル、デロンギKG100)

今回は電動ミルの比較レビューを書きます。
低価格品と高価格品での比較になります。
皆様のコーヒーミル選びの参考になればと思います。

 

電動ミルの比較レビュー

今回比較するのは下写真の3機種。

電動ミル
左 KG100 中央 ナイスカットミル 右 CM50

 
●カリタ CM50(右)
実勢価格 3500円くらい

●カリタ ナイスカットミル(中央)
実勢価格 17000円くらい

●デロンギ KG100(左)※
実勢価格 10000円くらい

(※KG100は生産終了。現行の機種はKG364 刃の性能はかわらないが安全装置やホッパーなど変更がある。)

抽出条件

豆16g
ハリオ 円錐ドリッパーを使用
抽出量 120cc
粒度 やや荒めで選択する

 
「カリタ CM50」

カリタCM50 内部
プロペラ式の刃

<価格> 

★★★★★ 5 安い

<粉受けの使いやすさ>

★★☆ 2.5 やや使いづらい

ホッパーが、豆を挽く場所と同じなのでフィルターに豆を移し変えるときにやりづらい。
また、フタに豆の粉が付着するのでまわりを散らかす。
低価格品なのでしょうがないといったところか・・・

<粒度調整>

★★☆ 2.5 やや使いづらいが、慣れれば平気

豆の粒度はカッターを回転させる時間で決まる。
慣れるまでは、感覚をつかむ必要がある。
ダイヤルで調整できるミルと比較してしまうと使いづらい。

<お掃除のしやすさ>

★★★★★ 5 掃除しやすい。

構造が簡単なので掃除がしやすい。

<味> 

★★★ 3 まったく問題ない。

このクラスのミルではまったく問題ない。
よくプロペラ式の刃はダメなどと言われるが、そんなことはないと思う。
ただし、高価格品と比べると、若干抽出したコーヒーのクリア感が悪い。
おそらく微粉が混じるためだろう。
家庭での使用は問題ないレベル。

<総評>

★★★★ 4 値段を考慮すれば良い

コストパフォーマンスに優れる。
粒度調整が出来ないので、ハンドドリップでのペーパー抽出やコーヒーメーカーで抽出する方なら満足いくだろう。
入門機としては最適。こだわりが出てくると物足りなくなるでしょう。

 
 

「カリタ ナイスカットミル」

ナイスカットミルの刃
ナイスカットミルの刃

 

<価格> 

★★★ 3  1万円は超えるが値段に見合う 

<粉受けの使いやすさ>

★★★★ 4 良い

まったく問題ない。
最近、同じ機種でナイスカットミル(シルバー)ではさらに使いやすい。

<粒度調整>

★★★★ 4 ドリップ用では完璧

ダイヤルで調整できるので、確実な粒度調整が出来る。
エスプレッソ用の細かい微粉は挽けない。

<お掃除のしやすさ>

★★☆ 2.5 ちょっと面倒

2ヶ月に一度くらいで、刃についた粉を掃除する必要がある。
前面の粒度調整のダイヤルをはずして掃除する。
慣れれば簡単だが、機械の苦手な主婦には不向きだろう。

<味> 

★★★★☆ 4.5 goodです

今回比較した中では一番良いと思う。(ハリオ円錐ドリップでの抽出にかんして)
クリアさが一番あり綺麗な味のコーヒーに仕上がる。
定期的な掃除がものをいうだろう。

<総評>

★★★★☆ 4.5 一生もののミル

ハンドドリップやコーヒーメーカー抽出しかしないのであれば、このミルをおすすめする。
こまめな刃のお掃除は欠かせないが、耐久性にも優れ一生ものとして良いだろう。
エスプレッソがやりたい人には粉が荒すぎて不向きです。
値段相応といったところ。

 

 
「デロンギKG100※(現行機種はKG364)」

独自のコーン式(円錐)刃を採用
独自のコーン式(円錐)刃を採用

 

<価格> 

★★★★ 3 コストパフォーマンス良いだろう  

<粉受けの使いやすさ>

★★★★ 4 良い

まったく問題ない。
欲を言うと冬場など静電気が発生しやすいときに、ホッパーに粉が付着して使いづらいことも。

<粒度調整>

★★★★ 4 良い

これも目盛りで調整できるので、確実な粒度調整が出来る。
ハンドドリップからエスプレッソまで、全てのコーヒーに対応可能。
エスプレッソ用の細かい微粉も完璧。
ドリップ用の荒めの方はもう少し荒めでも良い気もするが、問題ない。

<お掃除のしやすさ>

★★★★ 4 やりやすい

刃についた粉を掃除する必要があるが、ナイスカットミルと比べると簡単。
豆を入れるところをはずし、刃を簡単に取り外しできる。

<味> 

★★★★ 4 goodです

ナイスカットミルと比較して、若干味のクリアさに欠けるがほぼわからないだろう。
美味しいコーヒーが出せます。

<総評>

★★★★☆ 4.5 

なによりもエスプレッソ用の細かい粉まで粉砕でき、ドリップ用の荒めの粉も出来る。
汎用性の高いミル。業務用でないものとしては素晴らしい。
エスプレッソとハンドドリップ両方楽しみたい人へおすすめ。
値段もナイスカットミルに比べると少し安い。
構造も簡単なので耐久性もよいだろう。

 

まとめ

予算がないけどドリップやコーヒーメーカーで楽しみたい。という人はCM50を。
エスプレッソを飲む人はKG100(現行 KG364)を
ドリップ専門ならナイスカットミルを選択すると良い。